初診
検査で異常を指摘された方や、ご自身で異変に気づかれた方の初診時には、乳腺外科の専門医師による問診、視触診、マンモグラフィ検査、超音波検査などが行われます。問診では、現在の症状や、ご本人およびご家族の病歴などをお聞きします。
精密検査
初診時の画像検査で悪性が疑われる場合は、画像検査からわかる患者さまの状態に応じて、細胞診、針生検、マンモトーム生検などの精密検査を行います。
検査予約の状況によっては、1日で必要な検査が完結することもあります。初診から確定診断まではおおむね2週間ほどです。
CT・MRI検査
精密検査で乳がんの確定診断が出たら、再び来院していただき、CT検査や乳房のMRI検査を行って転移の有無と全身の健康状態を調べます。これにより、がんの種類や病期を割り出し、治療法や治療の流れを決めることができます。
乳がん治療(通院)
公的な健康保険制度で実施される乳がんの治療は、「手術治療」「放射線治療」「薬物治療(抗がん剤治療)」の3つです。この中から、がんの種類や病期をもとに患者さまの状態に合うものを選んで実施します。各治療を単独で行うほか、組み合わせて行うこともあります。
経過観察(通院)
治療後は定期的に受診して医師の診察を受け、がんの進行度や実施した治療法に応じて適宜検査を行います。経過観察の頻度や期間は、半年から1年に1度の定期検査を約10年間が目安です。乳がんの再発を早期に見つけるためにも、必ず経過観察を続けましょう。